スポーツの起源をたどることは大変困難なことである。なぜなら,スポー ツ(身体運動)はとりもなおさず人類の歴史と言えるからである。一般にスポーツの発展過程は大きく3つに分けられる。第1段階は実用術としての段階である。例えば, 「走る」とは,敵に追われて逃げることであり,あるいは物を奪いとるために追いかけるという, 自然段階である。第2段階は実用の目的を離れ, しだいに「遊戯」として行われるようになり,さらに第3段階になると,それか「競技」として組織的に争われるようになる。今日,競技スポーツとして行われている多くのものか,このような過程を経て発展を見たといえよう。ボールゲームとしてのハンドポール競技も同様に考えてよい。そう考えると,ハンドボールの起源を論じるためには,ボールゲームの成り立ちを見てみる必要がある。
ボールゲームの起こりということは,換言すればボールそのものの誕生に かかわることてある。古い時代(古代エジプト・古代インド・インディアン など)のいろいろな資料(壁画・遺跡など)からわかるように,そのような (次ページへ)